ジャンボタニシをトタン焼きで食べる

今回の食材はこのジャンボタニシだ。
日本でも外来生物として知られているやつで多分ほとんど同じ種類だと思う。
普通のタニシと違い、稲なども食い荒らすし、水質の悪い場所でも生きられ、さらに繁殖力が半端ない。
僕の田舎でも大繁殖しており、日本では嫌われてる厄介者。
カンボジア人でも食べきれないジャンボタニシ
実はカンボジアにはもともともう少し小型のタニシが住んでいて屋台でもたまに見かけるが、このジャンボタニシとは別物。
このジャンボタニシについては何の苦もなくすぐに手に入れられる。
というのも水辺ならどこでもいるし、産卵のためかよく水辺に上がってくるので簡単に捕まえられる。
とにかく水質が多少悪くても生きてられるし繁殖力が強く、なんでも食べるカンボジア人でさえも食べきれない勢いで繁殖しているやっかいなやつ。
ピンク色の毒々しい色の卵を大量に産み、水辺を探すとすぐに見つかる。
(ちなみにこのピンクの卵をつぶすとシャリシャリととにかく気持ちの悪い音を出してつぶれる)
またこれらを捕食する大型の魚もカンボジアにはいるものの、ほとんどは乱獲によって激減してしまい、それもあってかこのジャンボタニシは激増している。
産卵のためか水草をつたって水面に上がってくるのですぐに見つけられる。
子供たちはすぐにバケツに大量のタニシを集めてきた。
え?トタンで焼くの?
ジャンボタニシを泥抜きでもするのかと思ったらそのまま食べるらしい。
泥抜きを知らないのかめんどくさいのか、泥のにおいを気にしないのかまあワイルドだこと…
火を起こしたと思ったらトタンを持ってきた。
網よりこっちのほうが焼けるらしい。
僕がこの村に初めて来た日にも小さい魚をこのトタンで焼いて食べてたな。
こういうの好きだわ。
最初にカニを焼きだした。
カニはどこでも簡単に採れるので子供のおやつみたいなもの。
味もそこそこ良いので子供たちはよく料理の際に火を起こすとおやつ感覚でカニを焼いて食べてる。
ジャンボタニシが焼けてきた。
ちょっといい匂いがする、やはり貝類だな。
シュワシュワと確かにサザエのようにも見える。
ジャンボタニシ、調味料次第では割といけるんじゃないか?
(日本でももともと食用として養殖されてたくらいだから)
味はそこまで悪くないが・・・
焼けたジャンボタニシを食べてみると確かに貝類特有のうまみがある。
特にカンボジアの調味料と合わせて食べると結構いける。
いや、これもっと積極的に食べていいんじゃないか?
まあ、チビたちはモリモリ食べてるし…。
とはいえ、食べた瞬間少し泥臭いニオイも口の中に広がる。
ただし思っていたほど泥臭くない。
僕の予想ではかなり泥臭いイメージがあったけど、食べれないほど臭いものではない。
なので気にしない人は行けるんじゃないか?とも思った。
ただ、個人的にはやはりジャリジャリが嫌、泥抜きしてないのでかなりの砂が入ってる。
気にしない人は気にしないかもしれないが僕は貝類や卵の殻などのジャリジャリがとにかく苦手。
これは水質もかなり問題してるだろうが、やはり泥抜きはしないと日本人は難しいかも。
なのできれいな河川で飼育されたジャンボタニシであればそこまで悪くない食べ物だと思う。
ちなみにジャンボタニシはベトナムなどでは非常によく食されていて、麺類などにも入れて食べられてる。
カンボジアでも大人がビールのつまみとして食べてることは多い。
淡水魚の泥臭さやジャリジャリを気にしないカンボジア人からすればどこでも簡単に手に入る安い食材といえる。
日本人としてはまあまあ食べれる食材というのが僕の感想。