食べてはいけないカンボジアの料理

カンボジアに限ったことじゃないけど、東南アジアの料理には「食べてはいけない料理」がある。
僕自身は基本的にはなんでも食べる派ではあるけど、以下の料理はリスクが高いので僕でさえ食べるものを避けることが多い。
わかりやすく言えば、食べると病気になったり下手すると死んでしまうものだ。
なんでこんな料理があるのかというと、現地の人は危険性を知らないだけのことが多いから…。
特に寄生虫なんかは食べてすぐにおなかを壊すことはあまりないが、長い月日をかけてじわじわ体を侵食するタイプの寄生虫もいるのでかなり恐ろしい。
でも現地の人は食べてすぐになにもなければ問題ないとして食べ続けるてることが多いので問題となりにくい。
こうした現地の人の知識不足などによって危険な食べ物が普通にレストランなどで出されてる場合も多いので注意してほしい。
日本のように医療が発達してなかったり、そもそも病気になってもまともの病院に行けない人が多いカンボジアではこういう危険な料理がたくさんある。
実際にカンボジアやミャンマーの田舎に行くと原因不明の病気で若くして亡くなったりすることも多く、こういう危険な食生活も関係してると思われる。
以下の料理はもし見かけても物珍しさで食べるのはおすすめしない。
生のカニ料理
カンボジア人のロイの村でもよく食べられてるものだけど、これも危険。
※ロイには食べないほうがいいといったが、「俺の村の伝統料理だ」ということでほぼ聞き入れられなかった。
カンボジアやタイなどではカニを生で食べる料理がある。
海のカニならまだしもマッドクラブ(ノコギリガザミ)やベンケイガニの仲間など淡水のカニを塩などに漬け込む料理がカンボジアにはある。
塩漬けならまだしも調理法によってはただの調味料に漬け込んだだけのものであり、寄生虫に感染するリスクが高い。
一般的なのはカンボジアの市場やレストランでも出されてるベンケイガニの漬物だ。
淡水のカニには肺吸虫などの寄生虫がたくさんいるので、いくら伝統料理だからといって食べてはいけない。
中国では生の淡水のカニを食べた男性の脳にカニに寄生していた寄生虫数十匹が寄生していたことがニュースになったこともある。
非常に危険なので生で食べるのはやめたほうが無難。
実はカンボジアだけじゃなくてアジアではそこそこ先進国であるタイでもこの淡水のノコギリガザミやベンケイガニを生で食べる習慣がある。
かなりリスクが高いのでどうしても食べたい場合、海のカニで同じように作ってもらえばいい。
生のエビ料理
これもカニと同じ。
タイ、ミャンマーも同じだけど淡水の手長エビを生でカルパッチョのようにして食べる料理がある。
海のエビを使う場合もあるが淡水のエビも普通にレストランなんかで出てくるので要注意。
よく使われるのはヌマエビや手長エビの仲間であり、そもそも鮮度も悪いので食中毒リスクも高い。
僕の友人はこれが大好きで何度もやめろと言ってるけど「うまいからいいじゃん、腹は壊さないから大丈夫」とやめない。
僕も食べたことがあるけどたしかに生のエビはやはり味は美味いんだよね(笑)
でも海のエビでもそんなに味は変わらないのでわざわざ川のエビをリスクを抱えて食べることはないと思う。
ちなみにレストランなどで店員にこのエビは海のエビか淡水のエビか?と聞いても彼らはよく知らない場合が多いので彼らの回答をあてにしないほうがいい。
貝類
カンボジア人は非常に貝類が好きだけど、貝はA型肝炎などの感染リスクが高い。
よくあるのはリヤカーなどで回ってるシジミ。
これは面白くて、茹でたり焼いたものじゃなくて調味料を付けたシジミを鉄板の上にのせてリヤカーでそれを炎天下を歩くことで太陽熱で勝手にシジミが熱せられていくというもの。
ちゃんと熱処理されているのか微妙なので肝炎どころか衛生的にもどうかと思う。
そもそもカンボジアの技術で下水処理で処理された水、生活排水などで汚染された河川の水で育ったシジミなんだよね。
また赤貝(サルボウガイ)などの炒め物もカンボジア人は大好きだけどこの貝も肝炎リスクがあるので僕はあまり食べない。
貝類はこれ以外にもノロウイルスなど毒性があったり結構ヤバイやつも多いので極力食べるのは避けたほうがいい。
タニシ
ジャンボタニシやカンボジアの在来タニシだけど、よくボイルされて屋台などで売られている。
これも生焼けによる寄生虫リスクがあるのでやめたほうがいいかと。
そもそも僕はじゃりじゃりしていて好きじゃないんだけどね・・・。
ちなみにカンボジア人は一部の人はカタツムリ(アフリカマイマイみたいな巨大なカタツムリ)も食べるそうだけど、これは一部のカンボジア人からは「あれは頭に虫がつくからやめたほうがいい」といわれた。
カタツムリはこれも結構ヤバイ寄生虫がいるので生焼けの場合相当危険だからだそうだ。
以前ナメクジを食べて脳性麻痺になって亡くなったオーストラリアの男性の話があったけど、このアフリカマイマイなどのカタツムリはいろんな寄生虫や細菌を持ってるので触れることすら避けたほうが無難。
ライギョの刺身
ライギョの刺身は東南アジアではよく見かけるけど食べてはいけないもののベスト3くらいに入るんじゃないだろうか?
僕も以前職場のカンボジア人の女の子たちを連れて食事に行った際に彼女たちがこのライギョの刺身を注文していたことがある。
彼女たちはおいしいおいしいと食べていて、あまり食べない僕に
「なんで日本人なのに刺身は食べるのにこれは食べないんだ?」といわれることがあった。
いやいやライギョは寄生虫ヤバイから・・・と説明しても問題ないとバクバク食べる・・・。
以前このライギョの刺身を食べて眼球に寄生虫が住み着いてしまった人の話をテレビでやっていたが場合によっては手術で取れないこともあるので寄生されたらほんとにヤバイ。
ライギョは動くものなら何でも食べるので水田近くに住むネズミやカエルなどを食べることが多いのでそういう意味でも必ず火を通して食べること。
まあカンボジアのライギョの大半は養殖ものなので天然ものと比べるとマシかもしれないが、そもそもカンボジアの河川で育ったライギョなのでなんともいえない。
生の牛肉サラダ
僕も昔カンボジアの友人と飲んでる時にこの生の牛肉のサラダが出てきた。
生というかサッと湯通ししたものなのか暗くてわからなかったけど、味はほぼ生だった。
カンボジアの友人はこれはウマいんだ!とバカスカ食べていたが確かにそこそこおいしい。
でもカンボジアの牛はほぼ野良状態で飼われてるので水田などから寄生虫に感染してるリスクが高い。
ほんとか嘘かわからないけど昔狂牛病が流行ったとき、アメリカから牛を輸入できなくなったので韓国から輸入しようとなったそうだけど、検査で大量に寄生虫が出てきたので中止になったそうだ。
日本の牛は飼料などが管理されてるのでそこまでレアでも寄生虫リスクはないと思うけどカンボジアなどの牛はいろんなものを食べてる(場合によってはゴミ箱をあさる)
ので生で食べるのはかなりリスクが高いといえる。
カモの生き血サラダ
これもカンボジアの料理だけどベトナムやミャンマーなんかでもよく生き血などは飲まれてる。
なんでこんなのものわざわざ食べるの?って聞いたら「アレが元気になるからだ!」とのこと。
まあこの手の話はよく聞くけど、生き血系はこの国の衛生状態を見る限りは飲むのはやめたほうがいい。
ちなみに僕が食べた生き血のサラダは僕らが食べてる数メートル横でカモの悲鳴を聞きながら出てきたもの。
僕もカモやアヒルを飼ってる農家で子供のアヒルと遊んでると尻から寄生虫がミョーンと出てる場面に何度も出くわしたことがある。
アヒルは雑食なので当然寄生虫リスクが高い。
また、鳥といえば寄生虫リスクだけでなく鳥インフルエンザなどの危険性もあるので生で出されても食べないほうがいい。
ちなみに僕は食べたけどそこまでおいしいものでもない。
爬虫類の生き血
日本でも割とあるけど、カンボジアやタイなどではコブラの生き血やスッポンの生き血を飲むことがある。
滋養強壮剤としてよく生き血は飲まれるけど、これも寄生虫リスクが高い。
そもそもコブラのエサはネズミやカエルなどの寄生虫の宿主なのでこれもあまり飲むべきではない。
日本だとスッポンなどは養殖されてるのでまだまし(これも養殖場を見たことあるけど水質的にどうかと思うけどね)だけど東南アジアではやはりこれは飲むべきではないと思う。
健康な体で料理を食べよう
なんにせよ生の料理は寄生虫リスクが高く、場合によっては重大な病気を引き起こすのでおなかを壊さなかったから食べても大丈夫だろうという考えは危険。
伝統料理であったとしても一生まともに料理が食べれない体になってしまうリスクもあるので生で出されたらやんわり断るのが無難。